メンタルを回復するためにやったことなど

お久しぶりです。おっしりー作者のたもりんです。

おっしりーの活動をお休みしてしばらく経ち、完全とまでは言いませんが希死念慮がほぼ消失し、鬱状態はほぼ寛解しました。

ここに至るまでおっしりーの活動を含め、様々な方法や考え方を実践していったので備忘録として記録したいと思います。


やったこと


◾️加害者を訴える

これは証拠がどれくらい残っているか、それから自身のメンタルがかなり疲弊するのでどれくらいその問題にコミットする体力があるかによるので、万人にオススメできるわけではないのですが「自分の力で相手に一矢報いる」という事と「自分のために立ち上がることができる」という経験をするのは、理不尽な出来事を我慢できない私の性格上かなり必要で効果的な行為だったと思います。


◾️新聞の取材を受ける

フラワーデモでスピーチをしたところ、新聞社の方からお声がけをいただき取材を受けました。

被害について完全に公言はできないものの、言える範囲で記事にしていただくことにより、加害者の利用した手口などを様々な人に知っていただけました。

また、おっしりーの活動も取り上げていただき、性被害を防ぐための性教育へ様々な方に関心を持っていただけました。


◾️おっしりーの活動

「おっしりー」というキャラクターを使った性教育の啓蒙マンガや、「性教育日めくりカレンダー」を作り頒布しました。

加害者に対して直接できる事はほぼ無いのですが、自分の体を守る性教育についての啓蒙を広げる事で、子供達や被害に遭いやすい境遇の方々が加害者のような人間を避けたり、被害に遭った場合もSOSを出せるような仕組みを作ることができれば、加害者も性暴力をしにくくなるだろうと思い始めました。


◾️定期的にカウンセリングに通った

上記3つの行動をやって、形としては一応やれる事は一通りやったのですが、まだ希死念慮がたびたび襲ってくるのと、何も無い普通の日常なのに加害者への強い殺意が湧いて日常生活がままならなかったので、日常に戻っていくためにもカウンセリングを受けました。

比較的通いやすい値段のカウンセリングをやっている病院を見つけたので、最初は月に2回くらいのペースでカウンセリングを行いました。

性被害そのものの他に、家庭環境や発達障害、職場の事など「多分この問題を放置してるからターゲットにされやすいんだろうな」と思ってた事柄を洗いざらい相談しました。

初回の相談の前に

・抱えている問題

・それにいたる背景や、自身の生育環境、障害など

・最終的にこうなりたい

という項目を紙に書き出して、カウンセリングの先生に見てもらいながら相談しました。

紙に書き出すと自分の中で問題点が整理されていくのでオススメです。

また、今まで人に話したことがないトラウマも話しました(カウンセリングの先生はプロだしどうせ他人なのでどう思われんのかなとか躊躇う必要はないと思ったので)


話を聞いてもらうだけではなく、克服するためのワークなどはあるか聞きました。

漠然とカウンセリングを受けてるだけでは絶対治らないと思っていたので、具体的にできる事はないか聞いて、実践しました。


◾️性暴力の話題から全力で目をそらす

おっしりーの活動をしていると、否が応でも性暴力に関する情報に触れることになり、それがまたフラッシュバックを引き起こすトリガーになっているのと、いつまでも回復しない原因になっていると薄々気付いたので、性暴力に関する情報を完全にシャットアウトし、全力で目をそらしました。


・おっしりーの活動を休止

・性暴力関係のアカウントを多数フォローしていたTwitterアカウントを完全に消す

・性被害を想起させるワードをミュートしまくる

・被害者を煽る発言をしているアカウントをブロックしまくる

・性被害関連のワードがオススメに出てきたら「興味なし」を押しまくる


性被害に遭った人の中には「自分がやらなければ」という気持ちで活動に従事する人も少なく無いと思うのですが、まずは自分自身を治すのが何よりも先です。

人を支える人間がボロボロの状態では支えられる側の人間も不安ですし、相手との境界線も引けなくてかえって相手を困らす事にもなりかねないなと色々な状況を見て思いました。

何かしら活動をするにしても、あくまで「自分自身のために」「自分の問題を解決するため」やった方がいいです。誰かかから何かを頼まれても断っていいと思います。ボロボロの状態で他人の問題まで抱えるのはやめましょう。


性暴力防止関連の署名をクリックする程度のものは引き続きやりましたが、文面を見たらトリガーになると思われる場合はそれもやめてしまっていいと思います。


◾️マジで無理な人をシャットアウト

マジで無理センサーがぶっ壊れてて嫌な事を嫌と自覚しにくいせいで面倒くさい人間をズルズル相手にしてしまうのかもしれないと思ったので、マジで無理な人はそこそこ付き合いがあってもブロックした方がいいです。


◾️人との距離感を見直す

人との距離を縮める時間をもう少し長くとって、相手がどんな人間かしばらく観察してから仲良くなるかどうかを決めるのがいいんだなと最近ようやく学びました。

自他の境界線もなんか分かってきました。

あとセクハラしてくる奴には場合によっては首を掴むくらいの態度で挑んでいます(多分最善策ではないけど舐められなくなる)


◾️楽しいことだけをする、少しずつ人と会う(性暴力関連の話をしない人)

性暴力と全然1ミリも関係ない楽しい事に目を向けました。

カウンセリングを受け始めてしばらくした頃、とある本に出会ってキャンピングカーにいきなり目覚めました。

いきなり買うとかは無理ですが、Youtubeでキャンピングカーの動画を見漁ったり、キャンピングカーショーに出かけて、次の生きる糧を見つけました。

また、大学時代の知り合いが近くで定期的にイベントを行っていたので、できる限り参加しました。また、こっちに住んでいる友人や幼馴染ともちょこちょこ会って、人間との交流のリハビリをしました。

性暴力の問題とは無関係などうでもいい話をできる人たちとなるべく話して、性暴力から離れた「普通の日常」にもう一度自分を慣らす練習をしました。



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直接は関係ないけど結果的にメンタルの回復の助けになった事


◾️カスな職場を辞めて新しい職場に変わった

ただでさえ性暴力被害の傷がデカイのに職場にまで傷つけられたらたまったもんじゃないので、職場がカスな人は絶対転職した方がいいです(労働基準法に引っかかってたら法的にボコれるしお金も貰えるのでその気概がある人はついでにやったらいいと思います)


◾️完全在宅ワーク

今の職場は完全在宅ワークなのですが、ADHDも持ってる私には全部文章で指示が来るのがめちゃくちゃ楽でいいです。

自尊心を低めるとモラハラ野郎が寄ってきやすい(←ここめっちゃ大事)ので、自尊心を維持できる自分に合った職はめちゃくちゃ大事だなと思いました。


◾️歳を取ったせいかめちゃくちゃ昔のこと忘却してる

被害に遭ってから7年経ち、普通に私自身が老化したせいか、めちゃくちゃ当時のことを忘却していてかえって回復の助けになりました。

昔は加害者の匂いやその時期の空気の匂いまで記憶していたのですが、今はソイツのことは覚えているものの当時ほどの強い記憶はありません。

おかげで多少思い出しても噴出するほどの殺意に襲われることはなくなりました(目の前に現れたらさすがにラリアットしますけど)

よく時間がどうにかしてくれると言いますが、本当にそうなんだなと思いました。

この日記も思い出し泣きとか一切なく、めちゃくちゃ並のメンタルで書いてます。

老いは救いです。


◾️コロナに罹ったらなぜかショック療法的に今までの悩みがどうでもよくなった

去年の5月だかにコロナに罹ったのですが、普通にめちゃくちゃ体がしんどくて「何かこれに比べたら鬱とか屁じゃねーか」と思って、それ以来結構どうでもよくなってしまいました。

あとは治った後しばらく頭がぼんやりしていたので、それも忘却に拍車をかけたのかもしれません。決してコロナに罹ることをオススメしてるわけではありません。普通にしんどいので。


他にも色々あったような気がするのですが、思い出せないので思い出せたらまた書こうと思います。

色々なことをやって思ったのですが、ポイントとしては


・あくまで「自分のために」行動する。自分のためにやった事が他人の得にもなったらラッキーくらい

・他人の分は抱えない。頼まれても断る

・これまでの自分の弱点を耳が痛くても冷静に見直して克服する

・自分のために行動できるだけ行動したら後は全力で目をそらして楽しいことだけをする

・老いはマジで救い


という感じです。


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希死念慮から解放された現在、回復の過程で本当に自分のためにやりたい事を見つけました。

性教育とは全く関係ありませんが、今後はこちらに全力投球したいと思います。冬コミで本を出せればなと思ってます。

⬇︎異形のいぎょが旅をするアカウント

https://x.com/igyonotabi

⬇︎普通の日常アカウント

https://x.com/tamorindayo_

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おっしりーの新しい話の更新はありませんが、「性教育日めくりカレンダー」につきましてはは要望がございましたら紙のカレンダーも追加生産いたします。

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